靴や草履の修理で、日頃からチェックすべきポイントは?


冠婚葬祭などで和服を着るため、久しぶりに草履を出したら、カビや傷みが酷かった。

あるいは毎日履くビジネスシューズが、仕事中に突然破損したなど、こんな経験をした方はいませんか?こうなる前に、日頃から靴や草履は定期的にチェックして、修理交換が必要であれば専門店へ行くことが大切です。

そこで、日頃から靴や草履のどこをチェックし、どの時点で修理交換へ出すべきか、ここで幾つかポイントを紹介しましょう。

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1.かかと部分

かかと部分は地面とダイレクトに接地し、体重の負担を直接受けるため、靴のパーツの中で最も痛みやすい箇所の1つと言えるでしょう。実際に、かかと部分のすり減りや削れといったダメージは、靴を履いていれば誰でも経験するはずです。

もしこれを放置していると、靴への負荷がアンバランスになり、やがて靴全体にも痛みや劣化が広がってしまいます。またすり減りや削れのある靴を履き続ければ、雨の日など路面が濡れている場合には、滑りやすくて危険です。

これはヒールを履く女性の場合でも同じこと。ヒールのゴムがすり減って金具が露出すれば、当然のごとく歩行しづらくなり、滑りやすくもなります。もちろん靴全体へのダメージにもつながります。このような結果を招かないためにも、かかと部分に少しでもすり減りや削れを見つけたら、早い段階で対処しておくのが無難です。

まずは靴専門のリフォーム店へ持って行き、直ぐに相談しましょう。かかと部分のゴムの交換をはじめ、ヒール自体の取替え、あるいはスニーカーやジョギングシューズでも補修を行ってくれます。またヒールの場合には、全部を取替える必要がなければ、巻き革の交換だけで済むこともあります。

傷んだり剥がれかけたヒールの巻き革を、新しい革で巻き付けてもらうだけなので、リーズナブルな料金で済みます。

2.前底の部分

かかと部分と同じように、靴の前底も傷みやすい箇所としてよく知られます。歩行する場合には足を前へ踏み込み、後ろへ蹴り出すという一連の動作によって、靴の前底に大きな負荷がかかるためです。さらに前底が傷んでいたり、すり減った靴を履き続けると、靴が長持ちしないばかりか、正しい歩行ができずに健康にもよくありません。

このような場合にも、靴専門のリフォーム店へ持っていくことで、前底にゴムや革などの素材で補強してもらい、傷んだ靴を回復することができます。また摩耗しづらい素材や、クッション性に優れる素材にしてもらえば、さらに靴を長持ちさせたり、履き心地をアップすることも可能です。

もし時間や経済的に余裕があれば、靴底全部を交換してしまうのもいいでしょう。特に毎日ハードに使うビジネスシューズや、作業用のワークシューズなどは、想像以上に劣化スピードが速いものです。ちょっとした靴底の傷みのように見えても、ある日突然、大きな穴や破れになることもあり得ます。

そうなる前に、靴底そのものを交換しておけば、予想外のトラブルを回避することができます。前底の補修をする前に、靴専門のリフォーム店で相談してみるのもいいかもしれません。

4.ファスナーやストラップまたはベルト

女性の方が履くハイヒールやサンダル、あるいはパンプスやブーツなどには、ファスナーやストラップまたはベルトなどで固定するタイプが珍しくありません。このようなパーツ部分は頻繁に可動させるため、靴のトラブルを招きやすい箇所です。

例えば、ファスナーであれば噛み合わなくなったり、ストラップの錆びつき、あるいはブーツのベルトを留める金具の破損など、交換修理が必要なケースを多く目にすることができます。ただし、女性の靴で使用されるこれらのパーツの場合、装飾性やファッション性を兼ねていることが多々あるため、パーツそのものをメーカーから取り寄せる必要もあります。

したがって交換修理を依頼する際には、なるべく規模の大きい靴リフォーム専門店を選ぶことが大切です。

規模の大きいお店であれば取引先も多い傾向があるため、交換修理に必要なパーツも、メーカーから素早く取り寄せてもらえる可能性が高まります。

5.中敷き

靴の痛みや劣化が進むのは、なにも外側だけではありません。足と常に密着している靴の内側も、ダメージを受けやすい箇所です。特に中敷きは足の圧力で擦れやすいだけでなく、密閉された状態で蒸れやすい部分でもあるため、劣化が激しいと同時に不衛生でもあります。

したがって中敷きについては、定期的な交換が必須になります。靴専門のリフォーム店では、このような中敷きの交換も行っています。また中敷きの種類も、フルインソールやハーフインソールなど、様々な種類を取り揃えているのが通常です。

さらに、かかとが当たりやすい履き口を修理しておくのもおすすめです。かかとが当たる部分は破れや擦り切れなどが目立ち、見栄えも悪くなります。また靴擦れなどによって、足に健康上のトラブルを招くことさえあります。

このような場合には迅速に布や革で修復し、補強しなければなりません。少しでも中敷きや履き口に異変を感じたら、直ぐにでも靴専門のリフォーム店へ持っていくことが重要です。靴が長持ちするだけでなく、足を清潔かつ健康的に保つことができます。

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6.かかと部分(草履)

靴と同じように履についても、かかと部分はゴムのすり減りや削れなどで、傷みや劣化が目立ちやすい箇所です。そのまま履き続けると、裏革まですり減ってしまい、やがては草履そのものが履けなくなってしまいます。また歩行する際にもアンバランスになるため、健康のためにも好ましくありません。

一足の草履をできるだけ長く履き続けたいならば、裏革にダメージが及ぶ前に、かかと部分の打ち替えや補修を定期的に行う必要があります。まずは草履の専門店へ持っていきましょう。かかとの打ち替えでは、それほど料金もかかりません。

かかとの打ち替えをするだけでも、新品のような履き心地を味わえるはずです。

7.裏革の張り直し

前述したように、かかと部分のすり減りや削れを放置すると、やがては裏革にもダメージが及びます。もしそうなってしまった場合には、裏革を新しいものに張り直す必要があります。貼り直しには糊を使用するため、乾くまで直ぐに履けない場合がほとんどです。

したがって草履が必要になる予定日に間に合うように、できるだけ早めに専門店へ持っていきましょう。また日頃から、裏革が傷みや剥がれを起こさないように、慎重に保管することも大切です。特に湿気には弱いので、雨の日に履くのを避けたり、湿気の少ない保管場所を選ぶことも重要になります。